足の裏の痛みは足底腱膜炎?
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ご予約足の裏の痛みは足底腱膜炎?
こんにちは!腰痛・肩こり・神経痛に対して手技・はり・運動療法を行っている鎌倉駅近くの、ますだ治療院です。
「朝ベッドから降りて足を着くと痛い」「長く歩くと足の裏が痛む」と悩んでいる人はいませんか?
今回の記事では、そんな足の裏の痛みについて解説します。
足の裏の痛みがあると、足底腱膜炎(そくていけんまくえん)または足底筋膜炎(そくていきんまくえん)ではないか?と言われることが多いと思います。
この2つは同じ病態で、足の裏にある腱(下の水色の部分)の特にかかとに近い部分が炎症によって痛みを出している状態です。
以前は、かかとの骨にトゲ(骨棘)が出ているのが原因と言われていましたが、現在では関係ないとされています。
足の裏の痛みの原因はすべて足底腱膜の炎症なのでしょうか?
私はそれ以外に、足裏の筋肉と筋肉、筋肉と腱、筋肉と神経の滑走障害(滑りの悪さ)が痛みの原因になっていることが多いのではないかと考えています。
足底腱膜炎か滑走障害かを見分ける方法として、「日常の痛みの出かたを観察する」というものがあります。
「朝一番など動き始めが痛く、動いている間に痛みがやわらぐ」場合は、滑走障害の可能性が高いです。
いっぽう、「動いていても痛みに変化がない、もしくは悪化する」場合は、足底の炎症の可能性が高いです。
もう一つの鑑別方法として、「実際に筋肉と腱や筋肉と神経の滑走を促して、症状が改善するか見る」というやり方があります。診断的治療とも言いますが、それで症状が改善すれば滑走障害だったということです。
具体的には、下の写真のように、足裏の筋肉や腱をつまんで、足の指でグーパーをします。
滑走障害を起こす可能性のある部位は複数あるので、それを痛みの出る場所などから推測して、可能性の高い所からやっていきます。
ある程度の解剖学の知識が必要なので、専門家にまかせることをお勧めしますが、ご自分で試してみる場合には、まず、①母趾外転筋と足底腱膜の間、②短趾屈筋と足底腱膜の間などの滑走を促してみて下さい。
足の裏に滑走障害や炎症が起こる原因は、多くの場合、立ち方・歩き方です。中でも多いのが、下の写真のような回内足です。
これを、インソールで補正したり、エクササイズで修正することが根本的な改善につながります。回内足について詳しくはこちらの記事をご覧ください→外反母趾・足底腱膜炎の原因はこれ?回内足について
最後に、今回の内容をまとめました。
・足裏の痛みの原因は足底腱膜炎だけではない
・足裏の筋肉と筋肉、筋肉と腱、筋肉と神経の滑走障害による痛みも多い
・日常での痛みの出かたから推測できる
・実際に滑走を促した結果から推測できる
・根本的には、立ち方・歩き方を修正する
ほかにも腰痛や神経痛について書いた記事がありますので、よろしければご覧ください。