背中のつらさには肩甲骨はがし?
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ご予約背中のつらさには肩甲骨はがし?
こんにちは!腰痛・肩こり・神経痛に対して手技・はり・運動療法を行っている鎌倉駅近くの、ますだ治療院です。
最近、「背中がつらいんですが肩甲骨はがしってどうなんですか?」という質問を良く受けます。
その質問に対する私の答えは「肩甲骨をどうこうしてもあまり効果は無いと思いますよ」です。
今回は、その理由と、ならどうしたら良いのか?についてお伝えしたいと思います。
背中のつらさの中でも「肩甲骨の内側がつらい」という方は非常に多いです。
その原因は一つではないと思いますが、私が特に多いと思うのは肩甲背神経(けんこうはいしんけい)が原因のこりや痛みです。
肩甲背神経とは下の青い線維ですが、首の骨から出て、筋肉の間を通って肩甲骨の内側に広がっています。
この図の矢印のあたりは、いかにも筋肉にはさまれてトラブルが起きそうな感じがしませんか?
このあたりの筋肉がいわゆる肩こりの状態になり、肩甲背神経をはさみ込んで、その先の背中のこりや痛みを起こしているケースが多いのではないかと私は考えています。
だとしたら、肩甲骨自体をいじくってもあまり効果は得られそうにありませんよね。
ならどうしたら良いか?ですが、首の筋肉のこわばりを緩め、肩甲背神経のはさみ込みを解除すればいいわけです。具体的には、首の筋肉と肩甲背神経のリリースを行います。
手や鍼(はり)でリリースを行うには解剖学の知識と技術が必要ですが、首のストレッチなどでうまく行く場合もあります。
ご自分でできる方法としては、首の側面を縮めて伸ばすを繰り返すストレッチを、まずお試しください。
このストレッチは首の筋肉と神経を同時に伸縮させるのですが、両者の伸縮具合が微妙に違うのでそれを利用して滑走性を促しています。耳と肩甲骨を近づけたり遠ざけたりするイメージです。10回1セットを1日数セット行ってください。
上記のような方法で肩甲背神経のはさみ込みが解消されても、また首の筋肉がこわばると症状は再発します。
首の筋肉がこわばる原因は、多くの場合「長時間の同姿勢」とその時の姿勢です。
人間は基本的に、座ると姿勢が崩れます。座ると背中が丸まって頭が前に出るため、それを支えようと首の筋肉が過剰に働きこわばります。
それを回避するためには、座る時間を短くする、座る際の姿勢に気をつける、などがあります。
いかがだったでしょうか?背中のつらさには、肩甲骨はがしより「肩甲背神経のリリース」と「姿勢の見直し」がお勧めですというお話でした。
背中のつらさでお悩みの方は参考になさって下さい。
「よくわからない」「自分では対処できない」という方は、専門家にご相談ください。