こんにちは!腰痛・肩こり・神経痛に対して手技・はり・運動療法を行っている鎌倉駅近くの、ますだ治療院です。
今回は前回のつづき、四十肩・五十肩に効果的な治療部位(ツボ)について解説します。
おさらい
前回は、
・画像検査に異常がないのが四十肩・五十肩
・四十肩・五十肩の原因は筋肉や関節包・滑液包などの硬化や癒着
・消炎鎮痛剤➞リハビリが一般的な治療
・筋膜リリース・組織間リリースという方法もある
などをお伝えしました。
四十肩・五十肩に対する筋膜リリース
肩の動きに関係する筋肉や袋(関節包・滑液包)がくっつくことによって起こる痛みや動きの悪さに対しては、筋膜リリースが有効です。
深層の筋肉や関節包・滑液包をリリースするには、解剖学的知識と技術が必要ですが、表層の筋肉のリリースであれば比較的簡単に行えます。
今回は、表層の3つの筋肉(三角筋、大胸筋、広背筋)のリリースのツボをお伝えしたいと思います。
筋膜リリースを行う上での注意点
痛みの激しい炎症期は、筋膜リリースを行なうことでかえって痛みを強くする可能性があります。炎症期が過ぎた後、痛みが増悪しないことを確認しながら行ってください。
また、今回お伝えする3つの筋肉のリリースで症状が変化しない場合は、さらに深層の筋肉や関節包・滑液包の問題が考えられますので、専門家にご相談ください。
三角筋リリースのツボ
三角筋は、下の水色の筋肉で、その奥にある袋(三角筋下滑液包)や深層の筋肉と癒着して痛みや動きの悪さの原因になっている可能性があります。
この筋肉を逆側の手でつかんだまま、痛みが出る方向に肩を動かしリリースを行ってください。
コツとしては、手のひら全体で、三角筋を浮かせるようにつかみます。
数回行った後、再度痛みが出る動きを行い、痛みが軽減するようであれば、日常的にこのリリースを行ってください。
大胸筋リリースのツボ
大胸筋は、下の水色の筋肉で、隣接する筋肉と癒着したり、大胸筋自身が硬くなって痛みや動きの悪さの原因になっている可能性があります。
脇の前側の筋肉をつかんだまま、痛みが出る方向に肩を動かしリリースを行ってください。
コツとしては、肋骨から引き離すように、腕の方まで数カ所行います。
数回行った後、再度痛みが出る動きを行い、痛みが軽減するようであれば、日常的にこのリリースを行ってください。
広背筋リリースのツボ
広背筋は、下の水色の筋肉で、隣接する筋肉と癒着したり、広背筋自身が硬くなって痛みや動きの悪さの原因になっている可能性があります。
脇の後側の筋肉をつかんだまま、痛みが出る方向に肩を動かしリリースを行ってください。
コツとしては、肋骨から引き離すように、脇の下の方まで数カ所行います。
数回行った後、再度痛みが出る動きを行い、痛みが軽減するようであれば、日常的にこのリリースを行ってください。
まとめ
最後に、今回の内容をまとめました。
・筋肉や関節包・滑液包の癒着によって起こる肩の痛みに対して筋膜リリースが有効
・表層の筋肉のリリースは比較的簡単
・筋肉をつかんだまま痛みの出る動作を数回行う
・痛みが軽減すれば日常的にそのリリースを行う
・炎症期は避け、変化が出ない場合は専門家に相談
ほかにも痛みやしびれについて書いた記事がありますので、よろしければご覧ください。
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